7月。アメリカンオークで4~5年熟成期間を経た2本の原酒にフレッシュな原酒を仕継ぎ。
この2本の原酒をベースに、来年『らんかん』となる龍宮原酒とブランデー樽で熟成させた度数の低い芳ばしく個性的な原酒をアクセントで加えました。
黒糖と米麹による黒蜜香、樽由来甘い香り、ほのかに香る華やかな柑橘香。その中で芳ばしさも感じられる飲み応えある『龍宮 琥珀』に仕上がりました。
オンザロック、ストレートがやりオススメですがハイボールや本格焼酎的なお湯割りも美味しくいただけます。
らんかん同様、飲み手・注ぎ手お好みでお楽しみください。
焼酎好き勿論、未だ焼酎を知らないハードリカー好きにも試していただきたいです。
*蔵元について
初代・富田豊重氏がアメリカ軍政下の昭和26年、「らんかん酒造場」として、奄美群島最大の繁華街である奄美市・屋仁川通り近くのらんかん山の麓で昔ながらの甕仕込みで創業。
年400石ほどを生産する、最も小さな奄美黒糖焼酎の蔵。
創業以来使用する甕壺32個を使い、黒麹を使って昔ながらの仕込みを行っており、特徴的な焼酎のキレのよさと芳醇な味わいの秘密は、その甕仕込みにあります。
麹に使用するのは黒麹と国産のうるち米、仕込みと割り水に使用するのは、奄美市の山中奥深くに位置する原生林・金作原を水源に持つ、サッパリとした軟水。
甕で仕込むのは製造量も少なく、甕ごとの風味にばらつきが出て、味を整えるために人の手や手入れの手間もかかります。
甕の匂いを嗅ぎおかしな感じがしたら洗浄を行い、甕からもろみが漏れてくれば補修をし、それだけの苦労を厭わないのは、甕が焼酎に厚みのあるボディをもたらしてくれる。
甕由来の土臭さも焼酎の風味を形作る大切な要素のひとつなのです。
*黒糖のお話
島は一年中、海を渡る季節風に包まれています。冬は東シナ海を渡る寒い北西風、冬は南シナ海を渡る暑い南西風。
そして夏は、南風台風、春秋は西風が吹く。
『らんかん』『かめ仕込』『龍宮』の原料は、波照間・多良間島などの黒糖です。雨が少ないので塩のほろ苦さがでます。
酒質は、キリッと潮風を感じる味わいに。
『まーらん舟』の原料は、雨が多い徳之島の黒糖。登り窯の様な手作り小屋。黒糖は柔らかく上品な甘さです。酒質はトローっと上品な旨味を感じる味わいになります。
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