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富田酒造場 新たな試み。
通常1年程の熟成期間で瓶詰、蔵出しするまーらん舟を蒸留後、100日で瓶詰め。
熟成が浅いため、油分やガス感があるのは前提ですが、香りは新酒特有の粗さが落ち着き、米麹や黒糖の甘やかな部分が、通常のまーらん舟に比べ増強、補われている印象。
逆に考えると富田酒造場らしい重厚感が淡く軽やかになった分、隠れていた木香や香ばしさ等の色々な要素が拾いやすくなった。そこが酵母による違いだと感じています。
33%はバランス良く甘みを楽しめるお湯割りがおすすめ。冷やすことで新種らしさが軽減できる原酒はロック、クセのある個性を好む方にはストレートもも良いです。
これまで10年変えずに続けてきた『鹿児島2号酵母』『NK型黒麹』『国産うるち米』
この3つの要素それぞれの特徴を真に理解するための対象比較として、そして単に造りに対する好奇心から、スペックの異なる試験醸造を年に数回行います。生まれ熟成していく中で味わいを見ながら商品化していく予定のものです。
今回はその第一弾として『鹿児島県香り酵母1号『を使用した『まーらん舟』を蔵出し。
ラベルには富田家を明るく照らし、ある意味蔵に平穏を与えてくれていた愛犬がデザイン。
残念ながら今春、天に旅立ってしまった彼の存在を、はっきりとしない、ぼんやり霞んでいる様子や、表ではなく裏側に朧気に表現した『朧』を今回の副題に。
「試しに造ってみて、今度二度と造ることが無いかもしれないし、従来銘柄と代わるかもしれないし、富田酒造場の経過を知ってもらう、"試しに造ってみた"を知りたい・面白がってくれる人たちに届けたいね」から始まった、そんな商品です。(富田酒造場)
*蔵元について
初代・富田豊重氏がアメリカ軍政下の昭和26年、「らんかん酒造場」として、奄美群島最大の繁華街である奄美市・屋仁川通り近くのらんかん山の麓で昔ながらの甕仕込みで創業。
年400石ほどを生産する、最も小さな奄美黒糖焼酎の蔵。
創業以来使用する甕壺32個を使い、黒麹を使って昔ながらの仕込みを行っており、特徴的な焼酎のキレのよさと芳醇な味わいの秘密は、その甕仕込みにあります。
麹に使用するのは黒麹と国産のうるち米、仕込みと割り水に使用するのは、奄美市の山中奥深くに位置する原生林・金作原を水源に持つ、サッパリとした軟水。
甕で仕込むのは製造量も少なく、甕ごとの風味にばらつきが出て、味を整えるために人の手や手入れの手間もかかります。
甕の匂いを嗅ぎおかしな感じがしたら洗浄を行い、甕からもろみが漏れてくれば補修をし、それだけの苦労を厭わないのは、甕が焼酎に厚みのあるボディをもたらしてくれる。
甕由来の土臭さも焼酎の風味を形作る大切な要素のひとつなのです。
*黒糖のお話
島は一年中、海を渡る季節風に包まれています。冬は東シナ海を渡る寒い北西風、冬は南シナ海を渡る暑い南西風。
そして夏は、南風台風、春秋は西風が吹く。
『らんかん』『かめ仕込』『龍宮』の原料は、波照間・多良間島などの黒糖です。雨が少ないので塩のほろ苦さがでます。
酒室は、キリッと潮風を感じる味わいに。
『まーらん舟』の原料は、雨が多い徳之島の黒糖。登り窯の様な手作り小屋。黒糖は柔らかく上品な甘さです。酒質はトローっと上品な旨味を感じる味わいになります。
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